徒然なるままに ~歴史作品の感想他~

歴史作品の感想とか色々

歴史諸々

常陸佐竹氏と金砂城の戦い(鎌倉殿の13人より) ~後編〜

すみません、前中後編で佐竹氏について記事を書く予定でしたが、中編と後編が空いてしまいました。 後編では金砂城の戦い以降の佐竹氏について概略を説明します。 5.鎌倉時代の佐竹氏 金砂城の戦い後、秀義は所領を没収されますが、1189年の奥州合戦では頼…

常陸佐竹氏と金砂城の戦い(鎌倉殿の13人より) ~中編〜

いよいよ、来週の鎌倉殿の13人で触れられる金砂城(かなさじょう)の戦いについて説明します! 3.佐竹義政の誅殺 前回の鎌倉殿のでも放映された通り、頼朝および東国武士勢は富士川の戦い(1180年10月)に勝利しますが、頼朝の望む平家討伐には向かわず、領…

常陸佐竹氏と金砂城の戦い(鎌倉殿の13人より) ~前編〜

遂に、茨城県民1000万人が待ち望んだ、佐竹氏の大河ドラマ登場(鎌倉殿の13人10話予定)です!!! 過去の大河は知らないので憶測ですが、佐竹氏が出たのは直近では初めてではないでしょうか\(^o^)/ しかも演じるのは大御所声優として名を馳せ、俳優としても…

室町期の守護大名マップを作成 ~準備編~

ちょっとスケールの大きな話をします。 歴史を学んで発信するには、専門的な知識を極めることは学者や専門家がやればよいことで、一般人は目指すところではないと思っています(笑) その中でできる事で、価値があるのと思うのは歴史の出来事を「見える化」す…

大仏を再建した僧、重源について ~平家物語7話より~

1.平家による南都焼き討ち 1180(治承4)年、5月の以仁王のの挙兵から平家に逆らう軍勢の蜂起が始まりました。京での以仁王の乱は鎮圧されるも8月には伊豆で源頼朝が挙兵、相模石橋山で敗退するも安房に逃れ、平家恩顧を含めた関東の武士たちを味方につけ、1…

ばさら大名 佐々木道誉について(逃げ上手の若君50・51話より) ~後編~

さて、後半記事を書く前に、佐々木道誉は映像作品では大河ドラマ太平記(1991)で陣内孝則さんが演じたのが有名です。いかにも食わせ者な感じがしますね! 3.室町幕府の最大実力者 道誉の活躍は尊氏の側近としても太平記などで多く描かれていますが、個人的…

ばさら大名 佐々木道誉について(逃げ上手の若君50・51話より) ~前編~

南北朝期の人物については詳しくないのですが(太平記も読んでないし)、この機に魅摩ちゃんの父親、佐々木道誉について調べてみました。きっと逃げ若本編でも重要人物として活躍しくれることでしょう! 1.佐々木氏の系譜 佐々木氏は宇多天皇の第8皇子である…

源頼朝の兄弟について(鎌倉殿の13人第7話より)

歴史関係は感想を書いた作品に関連して記憶の新しいうちに語っていこうと思います。 さて、今回は鎌倉殿の13人で次々と集結していきそうな頼朝の兄弟について。 頼朝は三男ですが、下は九男の義経まで多くの兄弟が居て(父義朝が頑張ったw)粒ぞろいです。然し…

武士の鑑と呼ばれる斎藤実盛(平家物語6話より)

アニメ平家物語6話で強面で東国武士の勇猛さを語り、維盛をこれでもかと怯えさせた斎藤実盛(画像最左)です。 平家物語原典でも「東国武士は親が討たれても子が討たれても構わず、その屍を乗り越え乗り越え戦う。その引く弓は鎧の2、3着を重ねて、たやすく…

室町中期の今川家督争いと鎌倉公方(新九郎奔る9巻より)

歴史語りは最近読んだ作品を中心に記憶の新しいうちにやっていきたいと思います。 今回「新九郎奔る9巻」気になったコマです。 普広院様(6代将軍足利義教・・・万人恐怖で知られております)の鶴の一声で先々代の今川当主は、範政(範満および義忠の祖父)が推…

古河公方足利成氏について 第1回 総論

不定期ですが、歴史ネタについても記述していこうと思います。 過去ツイキャス用に纏めたネタがあるので、暫くはその消化になるますが(笑) さて、Twitterアカウントで僭越ながら足利成氏(あしかがしげうじ)を名乗ってますが、それに見合うだけの魅力がこの方…

鎌倉殿の13人の時代と主要人物まとめてみた(1175~80年)

このブログでは、たまに歴史語り的な記事も書いていこうと思います。 ただし、あくまで一意見なので誤認していることも多々あるだろうことはご了承ください。 鎌倉殿の13人放送約1ヶ月前の12月上旬、第1話がどのあたりから始まるか予想することから、史実を…