徒然なるままに ~歴史作品の感想他~

歴史作品の感想とか色々

アニメ平家物語 第10話「壇ノ浦」&第11話「諸行無常」感想

先週は突然の地震によりフジテレビ系でも放映延期となってしまった平家物語ですが、今週一挙2話放送でクラマックス!!

悲劇について語り切れない情報量ですが、敢えて感想は2話纏めて、端折りながら(軽口もありで進めます)

 

平家を追って福原についたびわですが、既に焼け野原。

維盛は既に廃人状態。

重衡は一の谷の戦いで捕らえられ、鎌倉に送られ、、、と平家にとって悪いニュースばかりが続きます。。。

 

囚われた重衡を見て、助命も考える源頼朝ですが、、、、(彼は清盛に助命されましたし、、)

 

 

それを討つべしと進言するのは妻の北条政子、、、

鎌倉殿に比べても随分丸くて黒い政子ですな、、、、おーこわ。。。

 

 

 

一方平家方、、、(落ちのびたけどいいお屋敷に住んでるんだな。屋島に御殿を急造したんだっけ、その力は衰えてないのがわかります)

 

資盛は徳子を通して後白河院の恩赦(三種の神器を返し)を相談しますが、、、徳子は覚悟を決めて動かない様子。

 

一度は帝となった皇子の母としての覚悟なのでしょうが、、今の段階では命まではとられないでしょうから、降るのもありと個人的には思いましたが、、、、

ここを美談としてよいかは悩むこところです。

 

維盛は結局出家からの身投げ、、、、生き延びて一族を供養する生き方もあったと思うのですが、、、(批判ばかりでスミマセン)

 

 

 

尚、第10話は後白河院がとても元気です!

千葉さんの声とテンション、やはり素晴らしい!

 

義経静御前、、、後白河院の用意した宴でお互い一目惚れの様子、、、特に義経ふつくしい。静はこれまでの創作に無く、活発な感じなのもよいですね!

 

 

 

尚、平家側では初回比で一番好感度があがり、最後まで目を離せないのが資盛です!

彼は幼い頃はやんちゃでしたが、冷静でメンタルも強い!

びわとも喧嘩もしましたが、一番お似合いだったんではないでしょうか!!

 

 

そして、急襲され、燃える御所。これは屋島の戦いですね。

 

一瞬でしたが、有名な与一君も出てきました!きちんと美形で!!

 

 

そして、展開は早く、舞台は壇ノ浦へと入り11話となります。

 

初めは流れは平氏にあり!

知盛もですが、資盛が特にカッコいいです!!

 

 

 

びわは帝の乗る船で徳子の髪を結いながら戦の様子を見守っていますが、この行動が後程、大きな運命に

 

 

 

イルカの群れが来て風の流れが変わり。。。

流れは完全に源氏側に!

義経君、漕ぎ手を射るのはルール違反ですよ!!

 

 

 

 

知盛の戦況報告、、、

「ハッハッハ!そなたらは!東男達をご覧に入れますぞ!!」

それ笑ってる場合やない!絶望的やん( ;∀;)

 

 

ここで、帝を抱いて出るのは、清盛の妻にして、安徳帝の祖母である平時子

最期は母徳子ではないんですね。。。

ここで徳子は生き延びる事、帝の助命を願っていましたが、既に廃嫡された皇子の運命と平家一族のこの先を悲観して海の底へ行くことを選んだのは、時子だったこととなります。。

(毒:あんたは夫を失いこれからは絶望しかないが、帝はまだ6歳だし、勝手に運命をきめる権利ではないのでは、、、)

 

それを差し引いても「波の下にも都はございます」はとても悲しい言葉です( ;∀;)

 

徳子も続いて海に飛び込みますが、結んでいた髪がひっかかり、びわに助け出されます。

 

 

 

助けを拒否する徳子ですが、びわはその先を見る眼、亡者を見み眼を以て、徳子に生き延びることを促します。。

 

知盛は浮かんで、遺体を辱められることを避けるため、錨を身体に巻き付けて海に飛び込みました。

 

資盛は兄弟?と手を繋いで海に飛び込みました。

平家物語原典では弟の有盛、従弟の行盛と三人で手をとって身を投げたと言われます。

 

 

そしてびわの目は白くなり、、、ここで力を使い果たし光を失ったということでしょうか。。。まぁ元々琵琶法師は盲目の者の生業でしかたら、、、

 

ここに平家は海に沈んだのでした。

(実際に家が滅びたわけではないですけどね、、、、)

 

そして、エピローグは後白河院が尼となった徳子の庵に尋ね、、、

 

 

皆で語り継ぐ祇園精舎の鐘の声」

 

この僧は熊谷直実! 一の谷戦いで平敦盛を討った自責から、出家したと言われます。

 

 

雅な化粧をして、舞うのは静御前

壇ノ浦の戦い後、愛する義経は追われる身となり、、途中までは同行したものの、生き別れたと言われます。頼朝に囚われた際に義経を想う舞を踊り頼朝の怒りを買いますが、政子が愛する男を想う気持ちをはわかると諫め、許されたと言われます。

 

 

そして、この無精ひげおじさんは!?

資盛!!?

壇ノ浦で身投げした資盛ですが、一説では生き延びて伊豆八丈島で暮らしたともいわれます。その説をとったんでしょうかね、、、

 

 

そんなんで怒涛の全11話のアニメ平家物語でした!!

 

美術も、音楽も、声優も素晴らしかった!!

これは後世半世紀以上のこる名作でしょう!!

惜しむべきは後半速足すぎたところでしょうか。。。2クールまたは4クール位でやってほしい作品でしたね!!(大河ドラマと同ペースで)