徒然なるままに ~歴史作品の感想他~

歴史作品の感想とか色々

逃げ上手の若君 第55話「楠木1335」感想

今週は祝日があるので、ジャンプは土曜発売であることを忘れていました(汗

Webで定期購読しているのですが、日曜朝に更新に気づく。。。

 

というわけで感想もそれだけ遅れました、、、

 

さて、京からの逃げ道を探す中で出会った卑屈ぽい男は、まさかの楠木正成

そして大胆にも若はそのお屋敷に招かれますが、、、

 

いきなり台所で握り飯つまみ食い!?

そして、怒る奥様、、帝に覚えめでたき臣の割に地味だなwww

元々正成も出自不明と言われるので、建武新政までは質素な暮らしをしていたのが窺われます。

 

そして、手合わせ。

若の得意の逃げの一撃を正成がどう防いだかというと、、、

 

まさかのおにぎり!

刀の一撃をおにぎりで防ぐ。常人には考え付かない発想です。

 

そう、この固定観念という檻に囚われずに逃げる事こそ、正成の強さ。

これにより、これまで圧倒的な弱兵力ながらその百倍もの兵力を誇る幕府(北条)軍を退けてきたと語ります。

 

「クソを出して投げるなら赤子でもできる」に笑いましたけどねww

 

逃・即・是・生

 

これこそ乱世で大事な信念なのだと思います!

 

(以降ネタバレ注)

その信念を柵により貫けくなってしまったのが後の正成の悲劇とも思われますが、、、

 

しかし、若は全裸逃亡ド変態稚児とか言われていたの傷ついていたのですね(笑)

 

正成の汚部屋(軍略室)ww 何故か土偶弥生土器、埴輪、顔のある石、ヘラクレスオオカブト、吊るした兎などが、、、戦に使うのか!?

 

 

そして、実際の軍略に熱湯で沸かしたウンコwww(実際に籠城戦でこれをぶっかけたという記録がありますねw)

 

 

こうして敵(後醍醐帝)方の超重鎮でありながら、和やかに終わる正成と時行の対面(勿論松井先生の創作)ですが、流石に正成は勘づいているたようですね。。。しかし、この降りだと完全な敵に回ることは無さそうです。

 

 

そして、あっさりとですが、重要人物が!

正成の長男、多聞丸。後の楠木正行です。

彼は南朝の主力将として父から受け継いだ軍略を発揮することとなります。

 

そしてそのころには敵味方の観点では時行と志を共にしており、、(共闘の記録はないようですが)、、今後きっとまた出てくるのではないかときたしています。

生年は諸説ありますが。見た目から1323年説(この時点で満12歳。時行より2歳上)を採られたのではないかと思います。

 

尚、その多聞丸の伝言から、尊氏が正成の屋敷に立ち寄る時間と経路がわかり、、、

吹雪は尊氏を討つ千載一遇の好機と献策しますが、、、

 

 

 

(ここから完全個人的見解)

これは下策ですね、、若および正成の「逃げることは生きること」という精神に完全に反します。千載一遇の好機を手にして、暗殺を成功させた者は(有名なのは後の世で)いますが、その後謀叛人として成敗され、後世にも反逆者として汚名を残すこととなりました。

一番有名なのが明智光秀でしょうが、室町六代将軍足利義則を暗殺した赤松満祐なども同じように暗殺成功後3ヶ月で攻め滅ぼされています。

 

さぁ来週松井先生はこれをどう展開させるのでしょうか。

久々のセンターカラー!期待大です!!

それにしても最近巻頭カラー回ってこないね( ;∀;)