徒然なるままに ~歴史作品の感想他~

歴史作品の感想とか色々

鎌倉殿の13人 第8回「いざ、鎌倉」感想

今週は色々伏線の多かった回でしたね!三谷監督得意の群像劇!!

 

 

追討側の平宗盛は出陣に吉日を選んで、遅れているようです、、、この呑気さが後々の命取りですね、、、清盛殿が怒るのも尤もです。。。

一方後白河院の下では三善元康(後の13人になる)が、頼朝の苦戦を訴えますが、、、「嫌じゃ嫌じゃ」「えーい、えーい!」と駄々をこねる法皇様(笑)

 

枕元に出ているのと比べると威厳に欠けますな(笑)

 

さて、頼朝との合力を期待されている、弟の義経一行。。。猟師と取った兎を争い、弓を距離を競いますが、、、なんとその猟師を討ち取る!!!

やべー、今回想像の斜め上をいくサイコパス義経だ!!

 

 

コミック「ドリフターズ」で目下敵(廃棄物)寄りの義経のイメージが近いですね!

 

ただ、ここまでヤバいと兄上も寝首を掻かれるののは必死なので、生かしておくわけにはいかない運命ですね(涙)、、それが組織の現実です。。。

 

さて、鎌倉にもうすぐ入る頼朝一行ですが、家臣の一人岡崎義実が、頼朝の父義朝住んでいた「亀谷(かめがやつ)」を勧めます。

現在の場所は鎌倉駅や鶴ヶ岡八幡宮の少し北、山内や扇谷(尚、ここは関東管領上杉氏が館を建てた地で知られる)に近いところです。山が間近に迫り、結構急坂の多いところです。

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さて、石橋山の戦いで袂を分かった畠山重忠が降伏してきます。和田義盛は味方引き入れに反対するも、上総広常の一声でひとまず納得し、頼朝殿に委ねます。佐藤浩市さんの兄貴ぶりがカッコいいですね!そして、頼朝にもあっさり許され、鎌倉入りの先陣を命じられる重忠!イケメン無罪とはこういうことでしょうか\(^o^)/

実際鎌倉の女性たちに「いい男だね~」と評判良かったですねw(先陣を取られた上総殿は面白くなさそうでしたがww)

 

 

さて、一方甲斐源氏武田信義を説得するよう甲斐に向かった義時の父時政ですが、、、サボって酒飲んでましたwww

しかし、石橋山で敗れた時とは情勢の違う今、武田信義も頼朝を下に見るのは得策でないと思ったのか話は前に進みます。情勢を見極めるのって重要ですよね(後に信義はそれに失敗してしまうのですが)

 

さて、鎌倉の本拠をどこにするかという話となり、義時は岡崎義実の推薦する亀谷を頼朝に提案しますが、、、頼朝は狭いと否定し、推したのは「大倉」。鶴ヶ岡八幡宮から東側の土地で山が迫るものの割と開けた地になっているところです。取次をしている義時には胃の痛い話ですが、頼朝も家臣の言いなりにならないことを示すよい機会と言い放ちます(確かに上に立つ側としては重要な態度ですよねw)。

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まだまだ頼朝について日の浅い関東武士達、上総広常・和田義盛なども頼朝は調子にのっていないかと不満な様子ですw

間に挟まれて悩みが尽きない義時、そこに相談するのはいつも三浦義村(まだ13歳くらいなはずなんですけどねww)。まずは頼朝も家人達の飲むこと、佐殿という敬称を嫌がる広常に対しては「武衛(唐で親しき仲間を呼ぶ呼称)」呼ぶことを提案します。

 

尚、佐殿は頼朝の流刑前の官職、右兵衛権佐(従五位上)を指すことでしたが、「武衛」はその上の兵衛督(従四位下)を指す意味でも用いられ、更に敬う呼び方ともなります。それを知っていた三浦義村畠山重忠の教養もすごい\(^o^)/

 

そのあと、上総広常が皆「武衛殿」というのは最早コントでしたけどねww(勢いはあるけど、そこらへんは田舎武士であるというがギャップがwww)

 

さて、敵方の大庭景親・伊東祐親は焦ってますね、、まぁ仕方のない運命です。伊東の館で幽閉されていた八重の運命も危なそうです(汗)、頼朝・・そして惚れていると思われる義時は助けられるのでしょうか。。。

 

そして、頼朝もついに妻政子に会う時となりますが、、、1日延期を言い渡し、、、皆さん察されたことと思いますが「亀」を連れてきてから、、、あーー、後程嵐がふくやつです、、、

 

やってることはクズですが、女の心をつかむのが上手い男なんでしょうね(大泉さんは悪くない、させているのは三谷監督の脚本なんです!)

尚、しっかり見ている義時、安達泰盛は「そういうことです」と一言ですが、姉上大好きの義時からしたら、そういうことじゃ済みませんよねー、いずれ政子の耳に入るは確実でしょうww

 

1日遅れで頼朝に会いに行くことを(渋々&何かを察して)了承する政子ですが、せっかくだから良い着物で逢いたいと義時にまたお使いを、、、政子達の匿われた場所から一番近い豪族は敵方だった梶原景時!しかし、景時は既に大庭に見切りをつけており、あっさりと協力してくれます(ここで恩を売っておくべきでしょうしね)

 

 

そして着飾り、輿にのって「御台所様」と言われながら登場する政子!

尚、御台所は当時三位以上の公卿の妻への呼称だったようです。。その後慣例的に将軍の妻を指す異なりますが、先ほどの武衛よりも持ち上がった敬称\(^o^)/

さぞ政子も気分が良いことでしょう!

 

 

鎌倉の高台から見下ろす海、壮大ですなー(今は鶴ヶ岡八幡宮よりもう少し山側に昇らないと海は見えない)

世継ぎの男の子を産んでくれと政子に言う頼朝ですが、、、あれ、群衆の中で亀ちゃんが睨んでるよwww これからも一波乱ありそうですねwww