徒然なるままに ~歴史作品の感想他~

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逃げ上手の若君 第47話「顔1335」感想

逃げ若の感想もできる限り月曜のうちに書いていきたいと思います。

 

さて、頼継君と和解して新展開ですが、また怪しげな人物(おじさん)が、、、

 

 

なんと時行の叔父、数少ない身内の北条泰家!そして額に何か文字が、、、

 

勉強不足でこの方を知らなかったのですが、鎌倉幕府でも重鎮・中先代の乱でも重要人物でした。

時行の父・14代執権得宗家の高時の同母弟。つまり彼も得宗家の一人です。病弱な高時が執権を退いたとき、後継者候補となりましたが、内管領長崎高資(賄賂マンとして悪名高い)の妨害で執権となれず。これを恥じた泰家は出家しましたが、それに多くの家臣たちが後を追って出家したと言われ、人望もあったことが窺われます。

新田義貞が鎌倉に攻めてきたときには武蔵分倍河原で一時撃退したものの、敗れ鎌倉に撤退。そして、時行を逃がす手筈を整え(本誌にも描いてますね)、自らも奥州に逃亡。

 

奥州に逃亡する際に新田の負傷兵扮して上野を抜けたのも記述として残っているようです。

 

その後の戦歴もすごく、京の西園寺公宗(北条贔屓の公家)の元に匿われ、後醍醐帝の暗殺を計画!1335年6月(中先代の乱の前月)に陰謀が発覚し逃亡(この時西園寺公宗は処刑される)。彼も相当の逃げ上手ですね!泰家は追手から逃亡しながら、各地の北条氏残党に蜂起を促し、今まさに信濃にきたわけです!

 

 

どうもおでこに本音が文字で出る(つまり顔に出る)という下心丸出しで生き汚い人物のようですな。。。巫女や時行を見るスケベ顔はちょっとアウトだがwww

(時行はその性格をきにいってるようなので、、まぁいいか)

 

しかし、気になるのはよく本音が文字でる特質なのに、新田軍欺いて逃亡できたよな。捕まったり拷問されたりしたら、そこに本音が浮き出て厄介なのでは、、、むしろ虚実混ぜた心を文字に出すことで攪乱させるような特技があるのかも。。

 

後半の主役は玄蕃、これから降りる事も考えますが、時行(見てて飽きない坊w)に尽くす強い理由はないので仕方ない部分はありますよね。。誰も君を臆病者とはなじらない。

 

 

そこに登場!謎の天狗の面の忍び。

玄蕃を圧倒し、その技を手品と評します。

 

 

そして、他人を呼ばないと自分を守れない玄蕃を酷評。

坊(時行)を守るか迷っていた玄蕃にとってはこれは堪える言葉!!

 

 

天狗の面の忍びの正体は、足利直属の「天狗衆」!

 

 

ん?そんなん史実いたっけな???

どうも架空のようですね。天狗としたのは故郷足利城が天狗山と呼ばれる山に建っているからか。。(ただし、天狗山という山は全国いたるところにありそれほど珍しい名称ではない)

 

(後に天狗山がそびえる足利城麓の足利織姫神社)

織姫神社

尚、足利で天狗と聞くと半将軍と呼ばれる程の権力を持ち、修験道にハマり天狗になろうとした管領細川政元がすぐに浮かびますが、時代はぞっと後になるし無関係でしょうwww

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さて、当の風間玄蕃は、武田家・真田家の忍びとして戦国後期に名を残した唐沢玄蕃と後北条家の忍びで有名な風魔衆を合わせた名前なんだと思う。

 

あ、、、話が横道にそれましたww

 

来週は1周年記念で新展開、巻頭カラーのようですね。どんな風になっていくか、楽しみです\(^o^)/